華やかな衣装、優雅な踊り、バレエの世界に憧れてバレエを習ってみたい、また子供に習わせたいと考える方も多くいます。ただ、あまり小さい子だとちゃんと教室で先生のいうことを聞いてくれるのか心配ということもあるかもしれません。バレエは体全体を使って踊るだけに、成長期だと怪我の可能性も考えなければなりません。そこでバレエは何歳から習い始めるのがいいのか、詳しくご紹介します。

バレエを習い始める年齢は決まっていない

バレエを始めるきっかけは人それぞれです。ただ、有名なコンクールで優勝する人や、世界的なバレリーナの人がいつからバレエを始めたのかなどを聞くと、早く始めさせた方がいいのではと考えてしまう人がいることも事実です。バレエを始める年齢については、明確な決まりがあるわけではありません。ただし外国のバレエ学校では、入学の年齢が決まっていることもあります。学校によって規定は違いますが、7歳から10歳の間であることが多いようです。

バレエ教室で受け入れている年齢は3歳からが多い

子供自身がバレエを見て「やってみたい」ということで教室に通うきっかけになることもありますが、多くは親の方で「習い事をさせてみたい」「体を丈夫にしたい」といった考えからバレエを習わせることが多いようです。そのため、バレエ教室では0~3歳ぐらいから受け入れているところもあります。バレエ教室では年齢別にクラスが分かれているので、それぞれの年齢にあった指導がされています。

バレエは早く始めた方がいい?早く始めるメリットとは

バレエを習わせる場合、3歳~4歳ぐらいからがいいという意見があります。ただ、この年齢だと親から離れるのを嫌がったりすることもありますし、教室で先生の話を聞けない子供ももちろんいます。この頃はバレエの踊りを身につけるというより、リズム感や踊ることの楽しさを身につけることが目的になります。ここでバレエに対する興味が出てきて、踊ることが楽しいと考えられれば続けることができます。またこの年齢に始めると、体がまだ柔らかいので正しい姿勢を身につけることができるメリットがあります。また同じ年齢の子供たちと一緒に学ぶことで、協調性や社交性を学べることも大きなメリットといえるでしょう。

バレエを早く始めることでデメリットもあることを知っておこう

3歳~4歳はまだ身体的にも精神的にも発育途中であることに加え、個人差も大きい時期です。そのため先生の指導について行ける子供ばかりではありません。そのためバレエをすることに苦痛を感じてしまったり、飽きてしまったりといったことも考えられます。子供一人一人の成長をきちんと見守って指導してくれる教室ならいいのですが、多くの子供をまとめて指導する教室だと目が行き届かないこともあります。また体が出来上がっていないため、無理な動きで怪我をしたり骨が変形したりして将来的に踊れなくなってしまうこともあります。早くバレエを習わせることには、こういったリスクもあることを知っておき、適切な指導をしてもらえる教室選びをすることも大切です。

バレエはいつから始めるべき?2つのパターンから考える「習い始める年齢」

バレエは何歳から始めた方がいいのか、明確な答えはありませんが将来のことも考えると以下の2つのどちらかになります。

趣味で習いたいのであれば「やりたいと思ったとき」

バレエを始める時期はバレエに興味を持ち、やりたいと思ったときで大丈夫です。小さいうちにやらなければならないということはありませんし、世界的に活躍するダンサーの中には、10歳や12歳からバレエを始めた人も多くいます。もちろん大人になってからでも始められます。ただしそれはあくまでも「趣味で習う」場合のみです。

プロを目指すなら成長期で体が出来上がる前に始める必要がある

バレエでプロになりたいと考えているのなら、遅くとも小学3~4年までにはバレエを始めないと体が出来上がってしまいます。体の柔軟性は訓練で鍛えられますが、体が出来上がってからでは難しいことがほとんどです。小さいころからバレエを始めていれば「プロになりたい」「趣味として続けたい」とある程度の年齢になれば自分で考え判断できます。