日本でバレエを学ぶ人は40万人以上。世界から見ても日本はバレエ大国だといえます。バレエを学ぶ人は、3歳から80歳以上と幅広く、多くのバレエ教室があるのも日本ならではといえるでしょう。ただ、初めてバレエのレッスンを受ける場合、どういった流れで行われるのか知らないと不安も多いはずです。そこでバレエレッスンはどんな流れで行われるのか、そして合わせて知っておきたいレッスンに対する心構えなどについて詳しくご紹介します。

バレエレッスンは3つの基本レッスンを学ぶ

バレエは舞台を観てやってみたいと考える人が多いですが、実際にはすぐ舞台に出るわけではありません。特に体がまだできていない子供はレッスンを重ねることで、バレエを踊るための体を作る必要があるためです。そのため、バレエレッスンでは以下の3つのレッスンを基本として受けることになります。

ストレッチ

学ぶバレエの種類にもよりますが、バレエは体全体を使った表現が求められます。そのため、怪我をすることのないようストレッチをします。体を柔軟にし温める目的もあります。ストレッチはレッスン前に個人でそれぞれする場合もありますが、初心者の場合はレッスンに組み込まれていることがほとんどです。また先生によっては筋トレが組み込まれることもあります。ストレッチは怪我の予防が目的ですが、その日の体の調子を確認するためにも必要なので、できればレッスンがない日にも習慣づけるようにしたほうがいいでしょう。

バーレッスン

バレエのレッスンとして、よくテレビなどでも見かけることが多いのがバーレッスンです。バーレッスンは初心者でも経験者でも必ずするレッスンです。バーレッスンの目的は、体の軸を作ることです。舞台では回転やジャンプといった技が注目されがちですが、これらの技を美しく見せるためには激しい動きをしてもぶれない体を作ることが必要です。そのためバーレッスンが必要なのです。バーレッスンは10種類以上ありますが、初心者が全部するのは難しいので、先生がいくつか選んで指導することがほとんどです。できるようになれば次の段階にステップアップしていきます。

センターレッスン

バーレッスンの後、ストレッチをしてからセンターレッスンに移ります。センターレッスンとは、バーを離れて教室の真ん中で行うレッスンのことです。バーレッスンとは違うポジションの練習をしていきます。ただし初心者の場合はバーレッスンがメインとなり、センターレッスンはそれほどしないことも多いようです。

ターンやジャンプの練習

基本的なバレエのレッスンは、バーレッスンとセンターレッスンを合わせて2時間、もしくは1時間半ということがほとんどです。基本がしっかりできないと、その次の段階には進めません。基本的な立ち方やステップが身についてから舞台で踊るための振付の練習をすることになります。バーとセンターは全員でレッスンしますが、ターンやジャンプの練習については、数人ずつで行われます。

バレエが上達するまでは時間がかかる?

バレエは基礎がしっかり身につかないと、トゥシューズをはく許可が出ません。トゥシューズの許可が出たら初心者卒業と考える人も多いのですが、バレエを踊る体が出来上がるまでは時間がかかります。またレッスンは続けることに意味があります。まずは基本を繰り返し身につけることが大切です。

初心者がレッスンする際に重要視されるポイント

バレエの初心者の場合、バーレッスンで立ち位置や姿勢、腕の構え方を身につけるところからスタートです。バレエは独自のスタイルを身につけることが必須なので、初心者の場合は難しいかもしれませんが、先生にしっかり指導を受けて正しい姿勢を取ることを心がけましょう。